第三回 日本ホラー映画大賞
ykpythemind in-factoが制作した『逆廊』がKADOKAWA主催の『第三回日本ホラー映画大賞』で入賞しまして、ギークピクチュアズ賞を戴きました。池袋のグランドシネマサンシャインで行われる授賞式に出席して、お笑いタレントのゆりやんレトリィバァさんから賞金やらトロフィーやら受け取ったんですけど、よかったね。
osd ですね。
ykpythemind 僕たちは連名で受賞したので監督名として3人分並んでいるんですが、osdくんのスピーチでは我々が何者かという説明抜きで「in-facto」という単語を使いまくっていて伝わっているのかなあと不安でした(笑)
トモヒロツジ なんか俺は良かったと思うけどね。割とばっちりスピーチしてくれたので。結構受賞者もみんなふわふわしてたから、ちゃんとしてそうな雰囲気が出たの、よかったんじゃないかと思う。
osd 意外と喋れましたね。
ykpythemind 喋れねえと困るんだよ。
トモヒロツジ というわけで、『逆廊』という作品が入賞しました。KADOKAWAさんに権利が行ったんで、youtubeでは公開できないんですけど。
ykpythemind 16分ぐらいの作品で、スケジュールパッツパツで、過去一番バシバシ撮ってった感じ。
トモヒロツジ 割と現場判断がいつもより求められる撮影だった感じはしたよね。場所によっては3人中2人で方向性が合意してれば、もうちょっとそれで進めざるを得ないとかもあったりはしたので。
ykpythemind 過去イチosdくんが謎のこだわりを見せてて、多分未だに納得してないやつがあるんだよね(笑)
osd そうっすね。でも作品としては納得してますけどね。
ykpythemind 『逆廊』は、話としては面白い、が、映像撮った身からすると反省点が結構あって。ホラー映画大賞の受賞作を見ると、いや〜負けましたねみたいな。映像の画力としては負けましたねみたいな気持ちになった。
osd うんうん。
トモヒロツジ 懐をどこまで見せられる映像にできるかというのを結構話してたような気がしていて。映画化されること前提にストーリー自体に膨らむところがあると見せられるようにしたね。傾向と対策をやっている。
osd なんか必要な要素というか、ここは抑えときたいよねみたいなのは脚本を書く前段階から色々話してみたいな。
トモヒロツジ 普遍的な怖さのテーマだったりとか、メッセージ性みたいなものにまっすぐ取り組む機会になったのは結構面白かったかな。
osd うん、そうですね。
トモヒロツジ 俺はちょっとタイミングが合わなくて、受賞作の上映会とか行けてなかったけど、osdくんの話とか聞く限りはテーマ 1本釣りでこれ勝つやん。みたいなので頑張ってる作品が多い気がした。2階に恐竜がいる話とか、エイリアンの料理の話とか。
ykpythemind Xで見かけた長文の感想noteが良かった。
トモヒロツジ この人ね、全作品に同じぐらいの文章量で感想を書いてて、好みとかを超えた分析をしようっていう意思があるっていうのがすごく熱を感じてよかった。
ykpythemind そうそう。なんかね、突き動かされるものがあったよ。自分ら普段はyoutubeで活動してる実体のない集団で、映像畑の人とあんま絡む機会ないから、そういう作り手のパッションを間近で感じられたっていう感覚があるかもしれない。
トモヒロツジ すごい勉強家の人がいるんだなという、非常に胸が熱い気持ちになりました。
ykpythemind 勉強しようという気持ちだけじゃないと思う。内なるマジのモチベーションを感じて、非常に感銘を受けました。
osd そうっすね。改めてそういう人たちもいる中で選んでもらえたというのは、自分たちとしても自信になったなっていうのはありますね。
新作『虫を取り続ける』
ykpythemind という中での新作の『虫を取り続ける』ですね。俺ちょっと映像の才能開花しちゃったかもって思ったんですけど、どうすか。
トモヒロツジ いやうん、やっぱ絵は気持ちよくなったよね。
osd うん、ですね。
トモヒロツジ 『逆廊』を取り終わった後にユキト(ykpythemind) が自分自身の反省として画の作り方をすごい言ってて、なんか見え始めてたんだろうなって思ってたから。それが次の作品で「あ、本当に見えてたんだな」っていうのがわかってよかった。
ykpythemind うん、そうだよね。
トモヒロツジ どう絵を広く使うかとか、どこに余白を置くかとかがやっぱりだいぶ変わってきてるような感じがする。

トモヒロツジ 今回の『虫を取り続ける』は、映像を作る時の思考プロセスの反省を踏まえた上で、どう脚本や怖い画とかを作っていくのかっていうのを考えて、そういう意味では難産ではあったかもしれないね。
ykpythemind まぁでも、そこまで出したからこそ、一定のユニーク性は出たと思うね。
トモヒロツジ うん。
ykpythemind 今回もまたosdくんが意味不明なこと言い出して、そこを俺とツジが拾って、みたいなでき方だったね。
osd 自分が言いたかったところではない、変なところを取られましたね(笑)
トモヒロツジ 実はosd君はずっとしっくりきてないのかもしれない。
osd 「終わりがないってことが怖い」っていうのを示すためにどういう手法があるかみたいな話を考えたら転生の話が出てきて。その転生先が虫で、その虫をただカメラで撮り続ける動画、みたいなこと言ったら『虫を撮り続ける』って部分だけが抜き取られて(笑)
トモヒロツジ 脚本的なところだと今回は俺が書いたけど、俺が書くテキストベースのドラマみが強い部分の脚本を映像としてどう横に膨らましていくか、みたいなところで、ユキトとosdくんから結構リバイスが入って。結果として映像としての膨らみが出たかもなっていう感じはあったっすね。
ykpythemind そうなんですよ。
osd 脚本が早い段階でできてて、それを絵コンテに起こして実際に撮るイメージができた。多分今までだったらそのまま当日撮影行って、その場で絵としてなんか足りんなってのが発生してた気もするんですけど、そこを前もって潰せたのが良かったかもしれないですね。
ykpythemind そうね、ちょっと絵コンテ描いた後に、映像として欲しいなと思った展開を一箇所差し込んだりしたから。
アナザーエンド『デウス・エクス・マキナ』
ykpythemind 俺はやっぱ最後はもっとめちゃくちゃなことが起こるのが良かったと思うんだよね。技術的な都合上できなかったけど、機械仕掛けの神が現れて、全てを破壊して終わるという。
osd その方向性もありましたね。
トモヒロツジ 難しいね。「デウス・エクス・マキナ」。意味わからんぐらいぶっ飛ぶみたいな展開に説得力を持たせるっていうのはなかなか。
osd ですね、それこそ今回の脚本で言うなら、暗幕の先の存在がデウス・エクス・マキナ的な存在を暗に示しているので、破滅的な展開に持っていけたかもしれません。
ykpythemind ほんと?いけるか?(笑)
トモヒロツジ どこに重きを置くかだったかもしれないよな。
ykpythemind 映像できた後に見直してて思ったんだけど、カード取るところで終わってもよかったかもな、みたいな。
トモヒロツジ 一視聴者としてみたら、俺の好みではアウトロは蛇足って言いそうな気がする。
ykpythemind そうね。でも、とはいえオチたいんです、っていうのは『椅子』の最後と同じなのよね(笑)
トモヒロツジ 逆に、オチを書かなかったことによって投げてるように見えるっていうのも、それはそれであるからね。
ykpythemind わかるわかる。これは多分俺の好みの話だけど、最後まで書いてあげるみたいなのは作り手側の責務かなと。それで言うと、『イシナガキクエを探しています』とかすごい良かったと思うんだよね。ちゃんと答え合わせして終わるみたいなの。
osd あんまり好きな終わり方ではないんですけど、とはいえ、意思をもってこう終わらせる、と決めたんだなっていうのがすごいわかる。
ykpythemind 自分たちは短編作家なんだから、全部のオチのバリエーションを作ればいいのよ。
トモヒロツジ うん、それはそう。
meet-up vol.2 開催決定
ykpythemind ということで話してきたんですけども。最後にちょっと告知がございまして。12月14日に『in-facto meet-up vol.2』を開催いたします。

osd 開催いたします。
ykpythemind 学芸大学の C/NE で開催するオフラインのミートアップで、僕らが色々作品について話したり、『椅子』『逆廊』主演の楠本奈々瀬さんと、怒りくまさんっていうブロガーの方をお呼びして、色々お話しするっていうイベントです。
トモヒロツジ 現地に来ていただいて、色々交流したりとか。現地でしか話せないこととかも色々あると思うんで、そういう話をする場ですね。まあ僕らのin-factoシーズン2の打ち上げでもある。ここに予約のページを置いておくので、ぜひお越しください。
osd ホラー映画大賞に入選した『逆廊』も上映します。
トモヒロツジ お願いします。上映許可取ってるので安心して見に来てください。
ykpythemind 今回は色々ご報告できることがあってよかったですね。
トモヒロツジ そうね。
ykpythemind では、また現地でお会いしましょう。
トモヒロツジ はい。ぜひ遊びに来てください。
osd よろしくお願いします。